相談者プロフィール
50代ご夫婦
夫:会社員(定年退職を控えている)
妻:専業主婦
ご相談前のお悩み
夫の定年退職を控え、長年加入してきた保険について一度見直したいとのご相談でした。
退職後は世帯収入が減少する見込みのため、現在の保障内容がこれからの生活にも合っているのか、毎月の保険料負担を減らすことができないかについて、第三者の立場から意見を聞きたいとのことでした。
ご相談いただいたきっかけ
夫の定年退職を迎えるにあたり、これまでとは家計の収支が大きく変わることがきっかけでした。
長年加入してきた保険についても、「現役時代と同じ保障をこのまま持ち続ける必要があるのだろうか」と疑問を感じられ、現在の生活状況や今後の不安に合った保障内容になっているのかを確認することになりました。
ご相談で整理したこと
まず、退職後の世代で考えておきたい一般的な「健康上のリスク」と「お金のリスク」についてご説明しました。
そのうえで、
- ご夫婦が現在どのようなことを心配されているのか
- 現在加入している保険が、どのリスクに対応しているのか
- 今後も残しておきたい保障は何か
- 家族構成や資産状況の変化によって必要性が低くなった保障はないか
- 反対に、現在心配していることに対して十分な備えがあるか
という点を一つずつ確認しました。
FPとしてお伝えしたこと・ご提案
現役時代は、一家の収入を支える夫に万が一のことがあった場合に備えて、大きな死亡保障を準備されていました。
しかし、お子さまはすでに独立され、老後資金についても一定の見通しが立っていたことから、現役時代と同じ規模の死亡保障を今後も持ち続ける必要性については、改めて検討してもよいのではないかとお伝えしました。
一方で、今後について詳しくお話を伺うと、ご夫婦が特に心配されていたのはご自身の介護についてでした。
現在の保障内容を確認すると、死亡時の保障は手厚い一方で、ご本人が心配されている介護への備えはそれほど多くありませんでした。
そこで、単純に「保険を減らす」という考え方ではなく、これから心配なことに合わせて必要な保障を整理し直すという考え方をお伝えしました。
ご相談後の変化
ご相談後、
「今までは保険会社の担当者に勧められるまま加入してきましたが、今回話をして、初めて自分がどのような保険に入りたいのかがよくわかりました。担当者にも自分たちの希望を伝えてみたいと思います」
とおっしゃっていただきました。
FPからひとこと
いわゆる「現役世代」と、退職後または退職を控えた「シニア世代」では、必要となる保障が変わっていることが少なくありません。
特に、お子さまが独立されたタイミングや、退職によって収入が大きく変わるタイミングは、これまで加入してきた保険が現在の生活に合っているかを確認する良い機会だと思います。
保険の見直しというと「解約する」「保険料を安くする」というイメージを持たれがちですが、大切なのは、これから何を心配していて、その心配に対してどのような備えを持っておきたいのかを整理することです。
一方で、健康状態によっては新たな保険への加入や保障内容の変更が難しくなる場合もあります。
「そろそろ一度確認しておこうかな」と思われたタイミングで、お早めにご相談いただければと思います。
PJFS2026-004
